そこで彼女は「食に関する仕事」全般でアピールしたいと考えた。単に食べるだけでなく、おいしさを伝えられるような食べ方や見せ方、コメントを研究。また、調理師免許を持っていることから、料理にも力を入れることにしたのだ。
ただ、これと同じくらい、プラスになったことがある。結婚と出産だ。どちらも人脈作りやイメチェン、そして芸能人としての幅を広げることにつながった。
■夫は敏腕ディレクター
まず、11年に9歳上のテレビマン・名城ラリータと結婚。名城はフジテレビ系の会社で「笑っていいとも!」「オモクリ監督」などに関わり、現在は「全力!脱力タイムズ」の総合演出を手がけている。すなわち、かつてはタモリやビートたけしの仕事ぶりに接し、最近ではくりぃむしちゅー有田哲平とともに、アンタッチャブルの復活を仕掛けたりしているわけだ。
「SMAP×SMAP」では木村拓哉の「これからはラリータとやりたい」というひと声でADからディレクターに昇格したというエピソードも。とにかく一流芸能人に信頼される一流テレビマンである。
そんな相手との結婚が、プラスにならないはずがない。もちろん、名城にとってもそうだろうが、キワモノ的なところから出発した彼女にとっては、業界で一目置かれる効果をもたらしたといえる。
■出産を経てママタレの仲間入り
そういえば、16年に「マツコの知らない世界」(TBS系)のオムライス特集で、彼女が夫に作った料理の写真が紹介されたことがある。その際、マツコ・デラックスが「最近、ギャル曽根ちゃんから電話をもらったのよ」と語り、名城についても親しげに言及していたものだ。
また、太り気味だった夫をヘルシーなレシピで減量させたことも話題になった。彼女が力を入れたかった料理という売りが、具体的な「実績」として宣伝できたのである。
結婚の翌年には、長男が誕生。16年には長女が生まれた。つまり、ママタレの仲間入りをしたわけで、これも大きかった。