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42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から2年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は、チビと一緒に参加したNPO法人取材の人形劇についてお送りする。
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いつも貴重なお出かけ情報をくれるママ友Aさん。
先日、「小さな子どものためのパペットシアター」の公演の情報を頂き、観劇に行ってきた。
これが、なんとも素晴らしい体験だったので、聞いて欲しい。
これは、NPO法人「種のアトリエ」という団体のイベントで、調べてみるとこの団体、創作、芸術をツールとし、人と人、国と国といった世界を繋ぐ活動を目的とし、様々な題材のパペット劇を上演したり、創作ワークショップを開催しているようだ。
今回は、「あらしのよるに」「サヤエンドウじいさん」を題材にした公演。
人形劇。一体どんな感じなのか。
考えてみると人生において人形劇を観劇する機会なんて片手で数えるほどしかないものじゃないだろうか。
紙芝居や読み聞かせ、お遊戯などに比べて格段に手間がかかる人形劇。
なにせ人形を作らなきゃいけないし、人形だけじゃなくて台座もいるし、人形を操るには人手がいるし。そして小さな人形を囲むように近くで見るわけだから、手間がかかる割には少人数でしか楽しめない。
作り手にしたらなんとコスパの悪い公演か。なるほどNPO法人だからこそ打てる公演なのかも。
希少な機会だ。ぜひちびに体験させたい! と、ワクワクしながら会場に駆けつけた。
当日、住所の場所に到着すると、そこにはかなり年季の入った、一見「廃墟?」と思うような5階建くらいのコンクリートむき出しのビル。
薄暗い入り口には「関係者以外立ち入り禁止」の張り紙がしてあって、入るのをためらってしまう。
恐る恐る入ってみると、一階エントランスにはいくつものチラシがぶら下げられており、このビル内で定期的にいくつものイベントが開催されていることが見て取れる。