昨年の優勝は広島以下、他チームのつまずきによる部分も大きい。巨人自体も若返りへの過渡期に差し掛かっている。主力の坂本勇人はベテランの域に達しつつある。優勝の立役者・山口俊はポスティングでMLB・ブルージェイズ移籍。復活が待たれるエース・菅野智之も近未来でのメジャー挑戦がささやかれる。期待される若手の台頭も現状では未知数だ。

　はたして、元木ヘッドが言う「ぶっちぎり」のチームを作り上げるのは可能なのだろうか。

　今オフ、巨人に例年のような目立った戦力補強はない。逆に他球団は着実に戦力の上積みを行い、虎視淡々と頂点を狙っている。とくに巨人の天敵・広島はFA流出が囁かれたすべての選手が残留。これまで以上に手強い相手になる。

　元木ヘッドは強気だが、広島に5年連続負け越しの現実は重くのしかかる。その他の球団も巨人相手には目の色を変えて向かってくるのは必至だ。

　全店舗をアッという間につぶしたラーメン店のように「しくじった」ではすまない事態にならないことを祈りたい。

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