でも桜を見る会の問題に関して、ちょっと笑っちゃうのは、安倍政権への好き嫌いで意見が両極端に分かれていること。嫌いな人はここぞとばかりに盛り上がり、好きな人は問題ないって言っていますよね。

 本当にマスコミが報じる通り、後援会関係者とか支援者に飲み食いさせていたなら大問題だけど、そもそも桜を見る会は吉田茂内閣のときからやってて、そのことはみんな知ってたでしょ? 支援者がいっぱいいるのも知ってただろうし、なんなんらマスコミの社長とかだって行ってたかもしれない。民主党の鳩山由紀夫内閣のときもやっていたのに、共産党の議員が言い出したからって、今、批判するのってどうなんだろう……。お金の流れとか誰が来たかは透明にするべきだけど、この政治ショーをみんなでネタにしよう感が強すぎるんですよね。首相の問題だから面白いけど!

 そもそも、ときの首相が「俺の力ってすごいぞ」「芸能人にも会えるぞ」って見せつけるためのパーティーですから。それに前夜祭の会費5千円が料理に対して安すぎるとか、指摘されていることがショボすぎ……。

 それで国会が止まるなら、また税金を無駄にすることになりますよね。それより少子化とか年金とか、オリンピックどうするか、その後の経済をどうするか、やるべきことはいっぱいあると思うんです。

 ここまで言うのはなぜかというと、僕にも桜を見る会の招待状は来ていたから。でも、長年一緒にやってきたマネージャーと僕は「政治ショーに絡まず」という方針で、断っています。行った人を批判するわけじゃなく、あくまで僕の場合ですが。そういう場所に行っちゃうと中立じゃなくなるし、好きも嫌いも自由に言えなくなりますから。

 まあ現実としては、偶然、行っていなかったというのが近いですけどね。「なんで俺は行かせねえんだ」ってブーブー言ってたし(笑)、政治家とだって個別に飲みに行きますけど。

 俺は呼ばれていたけど、たまたま参加はしていない(笑)。だから安倍政権への好き嫌いではなく、桜を見る会うんぬんはもういい!と言いたい。これをやったところで民主党政権時代よりひどい状態の野党が政権は取れないんだから、ほかのことで必死になろうよってことです。

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