イスラエル政治は行き詰まっています。二つの陣営が同じ規模で、それぞれの立場を主張しています。政府は機能しておらず、長期政策にダメージを与えています。一方で、妥協が必要だという民主政治の教訓を提示しています。

 このような現状のため、再度総選挙をする可能性があります。たった1年で3度の総選挙です。一部の人々は、政府が短期間にコロコロ変わるイタリアに見立てて、今のイスラエルを「イタリア化」したと批判しています。

○Nissim Otmazgin(ニシム・オトマズキン)/国立ヘブライ大学教授、同大東アジア学科学科長。トルーマン研究所所長。1996年、東洋言語学院(東京都)にて言語文化学を学ぶ。2000年エルサレム・ヘブライ大にて政治学および東アジア地域学を修了。07年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了、博士号を取得。同年10月、アジア地域の社会文化に関する優秀な論文に送られる第6回井植記念「アジア太平洋研究賞」を受賞。12年エルサレム・ヘブライ大学学長賞を受賞。研究分野は「日本政治と外交関係」「アジアにおける日本の文化外交」など。京都をこよなく愛している。

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