「サンライズ出雲・瀬戸号」に乗車したと言うと、必ず聞かれるのがその乗り心地です。結論から言うと、個室のベッドは快適に過ごせます。木目調で落ち着く車内は、ホテルのように清潔感があります。寝台列車といえば、固いベッドを想像しがちですが、寝心地はいいです。身体が痛くなることもありませんでした。

 列車の揺れは時折気になる程度で、眠っている時に目が覚めてしまうほどの揺れは感じません。私は身長171センチメートルと男性とあまり変わりませんが、窮屈さを感じたことはないので、平均的な身長の女性でしたらゆったり過ごせると思います。

 また、1階と2階の部屋があり、どちらを取るか悩んでいるという方もいますが、2階は頭上まで大きく広がる窓から星を眺めることができ、1階は2階よりも天井までの高さがあるため広く感じるという特徴があります。個人的には、2階の方が走行音も少し小さく感じ、眺めもいいので気に入っています。

 さらに、この列車には乗車券と特急料金のほかに、寝台料金がかからず座席指定券520円(通常期)だけで横になれるリーズナブルな「ノビノビ座席」があります。しかしこの席は乗り物酔いをする人にはおすすめできません。

 寝台個室のベッドは、線路と並行になる向きでベッドが備え付けられていますが、ノビノビ座席は進行方向に対して横方向で眠ることになります。乗り物酔いをする人は注意が必要です。

 そして防犯面でも、女性には個室をおすすめします。私が乗車した際の体験談ですが、ノビノビ座席で横になっているとき、お酒に酔った男性客に絡まれてしまった……ということがありました。複数人でかたまって座席を取るのであれば、修学旅行のような雰囲気で楽しいのですが、一人旅ということであれば個室をとるようにしましょう。

■女子が一番気にする「お風呂どうするの?」問題

 最後に、一番の問題といっても過言ではない「お風呂」です。先日、列車旅の道中で「サンライズ出雲・瀬戸号」の話が出たとき、真っ先に話題になったのが「お風呂問題」でした。

 車内にはシャワー室が完備されており、320円のシャワーカードを購入すれば6分間お湯が出てきて、シャワーを利用することができます。シャワーカードは車内の自動販売機で販売していますが、数量限定のため繁忙期ともなると、列車がホームに入ってくる30分前には並び始めないと買えないこともあります。8月中旬、金曜の夜に乗車した際は30分前に9・10番線ホームに到着したにもかかわらず、すでに6名の方がシャワー券を求め、シャワー券販売機にもっとも近い「サンライズ瀬戸号」の4号車乗車位置に並んでいました。

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シャワーは時間との闘い?