憧れの焚火。

 子供のこと、次のキャンプのこと、ポン酢とバームクーヘンのこと、信楽焼のことなどを語らい、1日が終わった。

 翌朝、夫は早起きし、勇んで罠を見に行ったが、カブトムシは一匹たりとも捕まっていなかったのであった。

 そして撤収という大仕事。

 やはりT家は撤収も早く、うちはまたもや手伝ってもらった。

 そしてなんと、撤収したT家のテントの下から、大きなカブトムシまで出てきた。

 最後までヒーローだったTさんと、ヒーローになれない夫。

 が、撤収も済んで全員で記念撮影も済ませてそろそろ帰ろうかという時、T家長男のS君の、掌にあったちょっとした擦り傷に土が入り込んで腫れているのをパパが発見した。

 水で流してみるも、奥のほうに入った土が取れない。

 この時、夫が走った!

 いつも持ち歩いているニキビ潰しとちっちゃなピンセットのセット、キズパワーパッド、テーピングをガサゴソとカバンの中から取り出して、届けたのである。

 ピンセットで奥の土が取れ、綺麗になった患部にキズパワーパッドを貼り、上からテーピングを巻いて、一件落着。

 役に立てた夫はそれはもうホクホク顔であった。

 ザックリと振り返ると、初の家族キャンプはこんな感じだった。

 設営や料理、撤収は必死だったけど、楽しかった。

 チビは色んな虫を見つけたり、川遊びをしたり、ハンモックでゆらゆらしたり、テントのお部屋でゴロンとしたり、いつもと違う環境の中で終始楽しそうにはしゃいでいた。

 チビが成長して、設営や料理をお手伝いできるようになる日が楽しみだ。

[AERA最新号はこちら]