荷物の中で特にかさばってくるのは衣類。旅行日数分の下着に着替えに……と詰め込んでいくと、それだけでリュックがはちきれそうになってくる。この点、旅の先輩たちに尋ねてみると、「あえてボロボロの服を着ていって、旅先で捨てるようにしていた。どんどん荷物が軽くなる」とおっしゃる。がしかし、「捨てられる服」を潤沢に持っていないのが大勢だと思う。

 人によっては「宅配便で脱いだ服を家に送る、あるいは着替えを宿にあらかじめ送る」という人もいるけれど、送料が馬鹿にならない。そこでおすすめしたいのは、旅先で洗濯をするという手段。大半のビジネスホテルならコインランドリーが備え付けられている。

 料金はホテルによってまちまちではあるものの、相場としては1回あたり2~300円程度と安い。洗剤は、洗濯機によっては自動投入するタイプもあるが、個包装の洗剤をいくつか荷物に忍ばせておくといいだろう。また、ビジネスホテルのコインランドリーには乾燥機も備え付けられている。私の場合は、乾燥機で30分ほど乾かしたあと、客室内に一晩干して乾かしている。客室は乾燥しがちなので、翌朝にはパリパリに乾いており、取り込みながら身につけていく寸法だ。靴下や下着類を干すように、小型のピンチハンガーを持っていくと役立つ。

 もっとも、いくら洗濯をするといっても、着たきり雀で出かけるのはちょっと不安があるだろう。もしもに備えて1泊分くらいは予備の着替えを持っていきたいもの。このとき案外かさばるのが、硬いワイヤーの入ったブラジャー。雑な扱いをすると変形してしまう。そのため、旅行ではブラトップの使用をおすすめする。ブラジャーとキャミソールの役割を兼ねてくれるし、ワイヤーが入っていないので、リュックのなかで押しつぶされても問題はない。

 それから、パンツについては使い捨ての「紙パンツ」が大いに役立つ。100円ショップに5枚1組で売られており、そのリーズナブルさも相まって気軽に使える。まごうことなき「紙」でできたパンツだけど、意外に頑丈で、汗をかきがちな夏場に1日はいていても、破れることはない。

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