オリックス・吉田正尚 (c)朝日新聞社
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 梅雨の長雨が上がると一気に猛暑突入となった7月。セ・パ両リーグでは今季も月ごとに「大樹生命月間MVP賞」が選出されている。今回はオールスターブレイクも挟んだ7月のパ・リーグ月間MVPを8月7日の発表を前に予想したい。

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【パ・リーグ投手部門】
有原航平(日本ハム

 3・4月の月間MVPに選出された有原航平(日本ハム)が、この7月も3勝0敗、防御率1.71の好成績を収めた。

 6月は4試合で2勝2敗、防御率4.15とやや調子を落としていたが、7月最初の登板となった5日の楽天戦(楽天生命パーク)で7回を1安打無失点11奪三振の快投劇で今季9勝目をマーク。さらにオールスター明け最初の首位攻防戦となった17日のソフトバンク戦(北九州)では「絶対負けられない試合」とマウンドに上り、8回を2安打無失点7奪三振の力投でリーグ最速での10勝目。24日のオリックス戦(ほっともっと神戸)でも6回8安打4失点ながら勝ち投手となって自己最多タイの11勝目。上沢直之が怪我で今季絶望となった中、エースとして無傷の3連勝を飾った。

 その他では、美馬学(楽天)が7月1勝止まりも、その1勝が“ノーヒットノーラン未遂”とインパクト大で7月の月間防御率はリーグトップの1.64。則本昂大(楽天)も2勝2敗、防御率2.13の好成績を残した。山岡泰輔(オリックス)、ニール(西武)の2人は有原と同じ月間3勝をマークしたが、山岡が防御率3.09、ニールが防御率は3.28と平凡。5月、6月と2カ月連続で月間MVPを受賞した千賀滉大(ソフトバンク)は7月1勝2敗、防御率4.95と失速した。有原が受賞すれば、千賀に並ぶ今季2度目、通算では自身4度目の受賞となる。

【パ・リーグ打者部門】
吉田正尚(オリックス)

 オールスターでも印象的な活躍を見せた吉田正尚(オリックス)が、リーグトップの月間打率.357に加え、7本塁打、21打点と絶好調。15日に26歳の誕生日を迎えた7月に、自身初となる月間MVP受賞が濃厚だ。

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