人間なんてどんな人物でも長所は短所ですし、優れた人間ほど違う面で問題だらけなものです。憧れや尊敬で近い関係になると、そういう点が見えれば見えるほど、期待値の高さの反動で幻滅や嫌悪が生まれがちです。
まずは過去のことは忘れましょう。自分を責めてはいけませんが、期待し過ぎた自分とともに過去の憧れは忘れていきましょう。
あなたが尊敬したくらいですから、いい面もたくさんお持ちだと思います。マイナスの感情ばかり持つことは時間とエネルギーの無駄なので、「人生そんなもんだ、人間そんなもんだ」と思ってください。
仕事もできて家事も育児もしてくれる男性なんて世界中そんなにいません。
しかし、仕事ができる人は必ず家事も育児も非協力というわけではありません。
相手の気持ちはコントロールできません。まずはできることは自分を変えていくことです。
そのためには気持ちのもちようです。気持ちの持ち方を変えれば見える景色は違ってきます。結婚したら憧れや尊敬はあきらめて、人生を生き抜く同志としての敬意にギアチェンジされてください。そこから見える景色も変わってくれば、相手の行動も変わってくるはずです。
人生はそもそも不条理です。日本史上最高の成功者であるあの徳川家康でさえ「人生とは重い荷物を背負って坂を上り続けるようなもの」といっています。
相手への不満から、尊敬できる存在を探し新しい出会いを求めても、そんなものは一瞬のことで所詮は同じことの繰り返しです。どんどん自分自身にも幻滅してしまうだけでしょう。
憧れや尊敬はとても大事な感情ですが、スクリーンや本の中だけにしておきましょう。
では、どうやって夫に働きかけていけばいいのか。
相手を嫌いだと思うあなたのオーラは、出しているだけで相手が気づき相手も同じ感情を持ち始めます。あなたの相手への不満は、そっくりそのまま相手へのあなたの不満へとなり、どんどん加速していきます。ただでさえ、育児や家事で苦しい中、わざわざ敵を身近に増やしても仕方ありません。