もちろん当初から選手側が腰掛け気分で契約するだけして本気を出さないリスクや、シーズン半ばで去ることが確定な選手をファンが応援する気になるのかという心情的な面も考慮しなくてはならない。だがかつては、年俸高騰に対抗したMLB球団の各オーナーが密約をかわしてFA選手を市場から締め出したことでヤクルトへの入団が決まったボブ・ホーナーの例もある。

 さらに今年には、前年のMLBドラフトで全体8位指名をブレーブスから受けるも故障リスクで契約がまとまらなかったカーター・スチュワート投手がソフトバンクと6年契約を結ぶという、以前なら考えられない事態が発生した。ちなみにスチュワートの代理人もボラス氏。彼ならばあるいは前例のないQO拒否選手の短期来日すら実現してしまうかもしれない。今オフのQO拒否選手の去就にはちょっと注目しておきたい。(文・杉山貴宏)

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