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タカラトミー社より1967年に初めて発売され、日本人の子どもが親しみを持てるビジュアルで一躍人気となったリカちゃん人形。時代とともにアップデートされ、2022年にはなんと55周年を迎えました。
そんなリカちゃんが、この数年大人の間でブームが再燃。実際のファッションブランドで売っているような洋服をリカちゃんに着せたり、おしゃれなインテリアを揃えたり、憧れを形にすることにハマる人が増えているのです。
筆者がリカ活が一気に盛り上がったと感じたのは、コロナ禍真っ只中のころです。緊急事態宣言で、家にひきこもらざるを得ない時期に、インスタなどSNSを見る人が増えたことや、ものづくりが気分転換なることも影響したのではないでしょうか。
理想の世界観をつくるだけでなく、出かけるときはキレイな格好でも家ではちょっとズボラなOL生活をリカちゃんで再現したアカウントも人気を博し、リカちゃんという素材で思い思いの世界を表現しているのです。
「リカ活」ブームを活性化させたYoutubeアカウント「現実を生きるリカちゃんねる」（通称・現リカ）はなんと2024年7月発売の『ゼクシィ』9月号のとじ込み付録にまで起用されました。
写真撮影にぴったりのポージングできるリカちゃんがついに登場
「リカ活」は写真に収めてSNSに投稿して楽しむ人が多いため、一番のネックとなるのがポージングでした。これまでのリカちゃんは足を前後に動かしたり手を上げたりはできても、人間さながらのポーズを取ることはできなかったため、「リカ活」を楽しむ人は、ボディだけ市販の可動式ボディに変えて遊ぶのが一般的でした。
しかしついにタカラトミーから、リカちゃんの可動式ボディ「ネオリカボディ」を装着したモデルが登場。リカちゃん用につくられたものなので、違うメーカーのものと合体することに抵抗があった人には、うれしいニュースでした。
どう見ても大人がターゲットなリカちゃん展開
その後、フランフランとコラボレーションしたインテリア小物が発売されたり、ファンケルの名品「マイルドクレンジングオイル」のアンバサダーに就任したりと、リカ活を楽しむ大人をターゲットにした商品が次々と登場。
そして満を持して2024年9月に登場した「フォトジェニックリカ」シリーズは、最初から「大人をターゲット」としているもの。さまざまなヘアメイクや、リアルなファッションブランドで販売されているようなこだわりの小物、そして前述のネオリカボディを装着した、買ってすぐにリカ活が楽しめるシリーズです。
狙い通り話題をさらい「日本おもちゃ大賞2024」に新設されたキダルト部門の大賞を受賞しました。
※キダルトとは：キッズとアダルトをかけあわせた造語。子ども心を持った大人を指す。
見たら欲しくなる、大人もキュンとするリカちゃんシリーズ商品
リカちゃんで遊んだことのある大人なら、かわいい商品の数々を目にすると欲しくなってしまうこと請け合い。手作りは苦手な人も、市販の商品を組み合わせて充分に楽しめる趣味なのです。
（暮らしとモノ班・担当A）
モノ系を得意とする編集・ライター。ユニクロですら店舗で商品を見ても通販で買うほど通販が好き。出版社での雑誌編集経験やファッション通販サイト運営会社でのコンテンツ・マーケティング経験を生かして、みなさまにおすすめのモノや買い方の情報をお届けしています。
武内陶子
ゲッターズ飯田
春風亭一之輔
