全国各地で異例の暑さが続いた今年の5月。セ・パ両リーグでは今季も月毎に「大樹生命月間MVP賞」が選出されるが、今回は5月のセ・リーグ月間MVPを、6月11日の発表を前に予想したい。
【セ・リーグ投手部門】
今永昇太(DeNA)
完全に信頼を取り戻した。昨季、防御率6点台&シーズン11敗と不振を極めた今永昇太(DeNA)が、5月に唯一の月間4勝をマークした。
3・4月は計5試合に登板。勝ち星こそ2勝(1敗)止まりも敗防御率1.18と安定していた今永。迎えた5月は、2日のヤクルト戦で8回5安打無失点の好投で勝ち投手になると、続く10日の広島戦で7回3安打2失点、17日のヤクルト戦では6回1/3を7安打3失点(自責2)と3連勝。24日の阪神戦では黒星を喫したが、それでも7回6安打3失点と試合を作ると、仕上げは31日のヤクルト戦。7回3安打無失点に11奪三振の快投劇で、5月を5試合4勝1敗、防御率1.78と月間MVPに相応しい数字を残した。
その他の有力候補は、5月4試合で3勝0敗、防御率1.44のジョンソン(広島)と5試合で3勝0敗、防御率2.13の大瀬良大地(広島)。ともにチーム快進撃の原動力となったが、5月最後の日に今永が4勝目を挙げたことで、対抗馬止まり。今永が月間MVPを受賞すればプロ4年目で初。自身の完全復活を宣言する意味でも、是非とも受賞しておきたい。
【セ・リーグ打者部門】
高橋周平(中日)
待ちに待った覚醒だ。ドラフト1位入団から今季で8年目、25歳となった高橋周平(中日)が「令和」となった最初の月で大暴れした。
4月を終えた時点では打率.250と平凡だったが、5月に入って変貌。6日の広島戦で3安打をマークすると、翌7日の同戦では4安打の固め打ち。その後も快音を連発し、10日、12日の阪神戦、16日のDeNA戦と猛打賞マーク。24日からのヤクルト3連戦では3試合で計13打数9安打とヒットを積み重ね、川上哲治やイチローらに並ぶプロ野球最多タイの月間8度の猛打賞をマークした。