6位は国民的アイドル、SMAP。91年(平成3年)の初出場以降、2回の出場辞退を挟み15年(平成27年)まで23回出場した。だが、16年12月にSMAPが解散し、この年の紅白への出場もなかった。紅白では03年(平成15年)にグループで初めて大トリを務めて以降、5回の大トリを務めた。まさしく平成を代表する“スーパーアイドル”と言えよう。

 7位は、「ズンドコ節」でおなじみ氷川きよしと、「さそり座の女」に代表される美川憲一の19回。氷川は00年(平成12年)に初出場して以降、19回連続で今年の紅白にも臨む。

 ここで、平成の間に初出場した歌手に絞って見てみると、これまで名前が挙がった歌手のうち、TOKIO、SMAP、氷川きよし以外のこれまでの歌手がいなくなる結果となった。4位に前川清が18回で入っているが、これはソロとしては平成に入ってからのためだ。5位以降は、ポルノグラフィティの13回、6位にEXILEの12回、7位に福山雅治の11回と続き、まさに平成の歌い手が続く。8位は、今回大トリを務める嵐(10回)。9位は、徳永英明とゆずが9回で並んだ。

 こうして見ると、いかに紅白白組の“大御所”が昭和から平成の後半まで活躍していたかがわかる。一方で、関ジャニ∞やSexy Zone(いずれも6回)など、21世紀に入ってから結成されたアイドルグループの台頭も目覚ましい。ジャニーズ所属のユニットだけで平成30回のうち8回の大トリを務めており、まさしく平成はジャニーズの時代だったと言えよう。

(文/河嶌太郎)

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