氷川きよしも大健闘している(c)朝日新聞社
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“平成最後の紅白”が、まもなく始まろうとしている。近年では、いわゆる大御所が紅白歌合戦を勇退するなど、世代交代の波が押し寄せている。平成の30年間で最も出場した歌手(特別枠出場は回数に含まず)は誰なのか。白組編のランキングをお送りする。

【平成30年間で最も出場した歌手は誰なのか? ランキング表はこちら!】

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 平成の30年間で最多出場回数を誇る1位は、五木ひろしの30回。これは平成時代に毎回出場し続けたことになる。通算でも48回連続出場中で、1971年(昭和46年)から出場し続けている。これだけの出場回数を重ねながらも、歌う曲のバリエーションが多いのも際立つ。他の大御所歌手が“持ち歌”と言える曲を回数を重ねて歌うことが多いのに対し、五木は平成に入ってから2回歌った曲は「凍て鶴」「千曲川」「夜空」のたった3曲しかない。紅白で歌われた曲の数は40曲で、これは歴代最多記録だ。今回の紅白では、「VIVA・LA・VIDA!~生きてるっていいね!~」を歌う予定だ。

 2位は、森進一の27回だ。通算でも68年(昭和43年)以来48回連続で紅白に出場していたが、2015年(平成27年)に紅白から引退。平成で姿を消した紅白歌手と言える。定番曲は「おふくろさん」で、平成に入ってから7回。昭和から通算して8回歌っている。

 3位は、北島三郎と細川たかしが25回で並んだ。北島は通算で歴代最多の50回出場し、13年(平成25年)に紅白を勇退した。なお、今年は特別枠として出場する予定だ。細川も通算で39回の出場を果たし、15年(平成27年)に紅白を卒業している。北島も細川も、森と共に平成で去った歌手となった。平成を通じて多く歌われた北島の曲は、「まつり」と「帰ろかな」の5回。次いで「風雪ながれ旅」が4回と続く。一方の細川は、「浪花節だよ人生は」を5回歌っている。

 5位には、J-POPで最多となるTOKIOがランクイン。堂々の24回出場を果たしている。94年(平成6年)に初出場して以来、17年(平成29年)まで連続出場を続けていた。だが、18年5月に山口達也メンバー(当時)が不祥事でグループから離脱したのを受け、音楽活動が事実上休止状態になっている。このため今年の紅白にも落選し、連続出場記録は24で途絶えた。紅白では、「AMBITIOUS JAPAN!」が4回歌われた。一日も早い音楽活動の再開が待たれるところだ。

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