――それぞれのエピソードからも、最近の充実ぶりがうかがえる。活動の幅を広げる中で、グループへの思いにも変化があった。

中島:こうやってグループでいる時に感じるのは、「ホームベース」感。今まで以上に「帰ってくる場所」として安心感がある。それは誇れる変化です。11年経って、それぞれやれることが増えた。デビュー当時はグループでいただけるCMも多くなかったのに、今やテレビでセクシーたちを見ない日はない。「一日、一セクシー」以上です。

松島:「俺たち、Sexy Zone!」(アイドルっぽく)

佐藤:あったね! 懐かしい(笑)。

中島:スローモーションで僕たちのいろんな表情を見せる演出のCMだった。だからか、ジャニー(喜多川)さんに「ユーたちの顔、マジで気持ち悪いよ」って言われたのを覚えてる(笑)。そんな時代から、今や街のサイネージを見て、「この人もSexy Zoneなんだ」って誇らしく思う時代になった。

松島:それぞれに力をつけてきたと思えるからこそ、来年はグループの仕事で、僕らが団結したときの勢いをもっと見せたいな。この勢いを止めることなく、まだまだ波に乗りたい!

菊池:結局、グループにどう返していけるか、グループをどう拡大できるかの延長戦が、個人の活動だと思う。Sexy Zoneという看板を背負った一人一人の活躍があって、それが集まってドームに結実したんだとすれば、グループとしてすごくいい形になってきたんだなと思いますね。

■描く夢を叶えたい

――ドーム公演はデビュー当時からファンと共有してきた夢だった。それを叶えた今、次にファンと共有したい夢は何だろうか。

菊池:まずはドーム公演を続けることと、やる場所を増やしていくことじゃないですか。

松島:野外ライブもやりたい。音楽を好きな人にも見に来てもらえるような新しい場所を作るのも今後の課題ですね。

佐藤:野外ライブなのか、グループの冠バラエティー番組なのか、SNSの開設なのか。いろいろあるとは思うんですけど、ファンのみんなが描く夢を、あんまり待たせずにちゃんと叶えられるグループにしていかなきゃなって、そこは強く思います。そのために、全員で真剣に走っていきます!

(ライター・大道絵里子)

AERA 2022年12月5日号