AERA 2022年12月5日号
AERA 2022年12月5日号

 デビューから11年のSexy Zone。東京、大阪と初ドームツアー「セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト」を開催、グループとしてのデビュー当初から夢を叶えた。AERA 2022年12月5日号から。

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――「ドームツアー」実現は、8月中旬、横浜アリーナでのコンサート中に伝えられた。デビュー当初から掲げ、やっと辿り着いた夢のステージだ。「10年待った、10年経った、10年願った、そのドーム公演に辿り着きました」(中島健人)、「『挑戦する』を選んでよかった」(松島聡)、「Sexy Zone第2章、みなさん、ついてきてください」(菊池風磨)。こんな言葉でファンへ報告をした。

■ドームは特別な場所

中島健人:ジャニーズ事務所に入った人間として、ドームはやっぱり特別な場所なんです。同年代や後輩のグループがドーム公演を決めていく中で、正直、焦りもあった。「やばいやばい」みたいに追いつめられることはなかったけど、それは個人のお仕事が忙しかったからで、そこで心の安寧を保っていた部分はあります。そんな中で願い続けて、やっと自分たちが主役になれた。これで大きな一歩を踏み出せたな、と思います。ジャニーズJr.時代から今までの自分を褒めてあげたい。そして、ずっと僕らを応援し続けてくれたファンのみんなも褒めてあげたい。そんな気持ちでした。

松島聡:「『挑戦する』を選んでよかった」というのは、僕がお休みから復帰して、改めてライブのステージに立ったときに感じた思いでもあるんです。そのときファンのみんなの歓声、応援してくれるエネルギーをすごく感じて、本当に心地よくて。自分に自信が持てない時は、お客さんの波動を100%受けとる余裕もなかったんだと思う。でも、そのときはこのエネルギーをもっと感じたいと思った。それが僕の力になりました。たとえ失敗したとしても、挑戦することに意味があると思うようになれた。すべてファンのみんなのおかげです。こういう報告ができて本当にうれしいし、心からよかったと思っています。

菊池風磨:ドームは目標ではあったけど、もちろんゴールではない。そういう意味でも、「第2章」が始まるな、と思います。僕らはデビューが先行したから、Jr.時代、一緒に頑張ってきた期間がない。この11年はデビューさせていただきながら、僕の感覚としては他のグループがJr.時代に辿るような時間を過ごしてきた気がします。ドーム公演が叶って、「やっとデビューできた」みたいな。2回目のデビューみたいな感じがするんです。ファンの方も、それに近い感覚があるんじゃないかな。

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