■信頼関係があるから

亀梨:メンバー含めてさまざまな方々の存在がある中で、身を委ねることが僕のここ数年のテーマです。今の流れは本当にたくさんの人たちが大切に作ってくれていると感じるし、逆を返せば信用できないと委ねられないので、そんな関係性があることは、強みだと考えています。

上田:俺も21年特に気づいたのが、周囲の助けが自分にとって大きな支えになっているということ。俺も人に委ねられるようになったのは変わった部分です。

亀梨:ただ、僕は、6人の時も5人の時も4人の時も「今がいいよ」という言葉をかけていただいたけど、それを継続できたという体感がないんです。そこに苦しんだ時期もあったし、自分を疑った時間もたくさん過ごしてきた。今の僕らを楽しんでくださる言葉はありがたいけど、そこにはまだ浸れないですよね。もっともっとたくさんの人に楽しんでもらえるグループになりたいから、だから僕が満足することは一生ないと思います。

中丸:僕も、「より多くの人に興味を持ってもらいたい」というビジョンは、デビューの時から変わっていません。プラス、どこまで活動が続けられるかという現実的な部分は、僕の希望としては永遠にやりたいけど、どうなるかわからないところもあるし、年齢的な問題もある。だからこそ、思いついたアイデアはすぐに行動に移すという気持ちで、やっていきたい。

上田:3人でやっていくっていう覚悟は、俺はとっくの昔からあるし、いま同じ方向を向いている、っていう感覚はあります。

亀梨:15周年の年にグループが動いていて、そこにメンバーの一員としていること、やめていったメンバーたちにも自分が属していたグループに少しでも誇りを持ってもらえたらということが、これまで僕自身の強い原動力でもありました。

 でも、3人が同じ方向を見て話せるようになって15周年を経験してみて、「そこに縛られるのも違うんじゃないかな」という思いも出てきました。22年3月、16年目に入ったら、また新しい付き合い方がさらに花開いていったらいいなと思います。

中丸:うん。16年目の話もしたりするんですけど、今の感謝の気持ちがまた新たなスタートに向けての原動力にもなるのかなと思っています。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2022年1月3日-1月10日合併号