※写真はイメージ(gettyimages)
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 KAT-TUNが2021年3月、デビュー15周年を迎えた。メンバーが減っていったことを指して、「落ち着きのないグループ」(中丸雄一)、「苦しんだこともある」(亀梨和也)と語るが、3人の心は「深いところで、けっこう太い糸でつながっている」(上田竜也)と三者は彼らの現在地を語った。AERA 2022年1月3日号-1月10日合併号から。

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——3月22日のデビュー記念日には生配信ライブを開催した。全国ツアーは、グループ15年間の歴史をちりばめた、メモリアルな内容になった。

上田竜也(以下、上田):コロナ禍でしたが、15周年の全国ツアーを実現できて、ファンの方の顔を見て感謝を伝えられたことはデカかったです。配信ライブでは、ファンの方からたくさんのメッセージをいただいた。それが画面に流れてきたときに、「続けてきてよかったな」「自分たちは間違ってなかったんだ」というのが、すごく心にきました。自分たちで決めて歩んできた道だけど、「これで良かったのかな?」と思うことはある。いろいろなことを感じた瞬間でしたが、気を張って突っ走ってきたものが、認められたような感じがして、俺はほっと気が緩む瞬間があったかな。

亀梨和也(以下、亀梨):あの日、何より、KAT-TUNとしてステージに立っていたことがよかったなと思います。無観客配信だからこそ、ファンの方たちに対する思いがすごくダイレクトに出てきたところも僕はありました。僕は人前に立つとカッコつけるところがあるので(笑)。

中丸雄一(以下、中丸):配信でもツアーでも、応援してくれる人たちと触れ合う時間を確保できたのは大きかったです。ツアーは声は出せない環境とはいえ、来てくれた方の「しっかり見届けますよ」みたいな気概を感じました。15周年をきらびやかなものにしようという目標に向かって、多くの方の大きなエネルギーを感じたのも、うれしかったです。

■お互いの考えを再確認

——デビューから15年、お互い「知り尽くしている」という。だが、3人でのレギュラー番組「何するカトゥーン?」で、改めて語り合う機会があった。

中丸:普段は3人であまり喋らないんです。番組で金沢での泊まりのロケで、お酒を飲みながらこれまでのことを振り返って話したんですね。その時に、グループに対しての思い入れと、周りの人への感謝は一緒だな、と確認できました。

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