47歳で当選8回。新代表になり多忙を極める毎日。帰宅して部屋着に着替えたときにほっとすると話していた/12月16日、立憲民主党本部(撮影/今村拓馬)
47歳で当選8回。新代表になり多忙を極める毎日。帰宅して部屋着に着替えたときにほっとすると話していた/12月16日、立憲民主党本部(撮影/今村拓馬)

──連合との関係性の中で、参議院選挙において支持者の一部が共産党やれいわ新選組に流れる可能性はないですか?

 連合との関係を「振り回されている」と言う人もいるけれど、だったら連合はあんなに文句を言いませんよね。政策的にも、連合と対立しているものより共通していることの方が多い。共に取り組まなければならないことがほとんどです。

 どうしてもリベラルの側は、正しさを追求するあまり、意見の合う、合わないばかりを強調しますが、それでは、自民党に代わる勢力を確保するのは難しい。多少の意見の違いを乗り越えて大同団結をしなければならないと思っています。

──岸田政権の評価は?

 これだけの格差、貧困が存在する世の中を放置してしまっている。そんな状態で「聞く力」などと言っている場合じゃない。自民党は常に目先を変えることで、疑似政権交代を果たしてきた。これに騙されてはダメです。「国土交通省の統計改ざん」「森友学園をめぐる財務省による公文書改ざん事件訴訟の打ち切り」などの岸田政権の対応を見ても、安倍・菅政権と何が変わったのか一向に分かりません。表の顔だけソフトであればいいのですかと言いたいです。

(編集部・中原一歩)

AERA 2021年12月27日号より抜粋