老後資金が不安だけど何もできない…“マネー情弱”脱却は「年金額の把握」から

2021/07/02 08:00

AERA 2021年7月5日号より
AERA 2021年7月5日号より
大槻奈那(おおつき・なな)/マネックス・ユニバーシティ長として個人向けの投資教育に注力。名古屋商科大学ビジネススクール教授なども兼務(写真:本人提供)
大槻奈那(おおつき・なな)/マネックス・ユニバーシティ長として個人向けの投資教育に注力。名古屋商科大学ビジネススクール教授なども兼務(写真:本人提供)

 老後資金への不安は募るばかりだが、何をしたらいいのかわからない。そんな“マネー情報弱者”こそ、年金はいくらもらえるのか、老後資金はいくら必要なのか確認や計算が必要だ。AERA 2021年7月5日号は「マネー」特集。

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「職業や所得水準などの違いでもらえる年金には差があります。お金に関して情報弱者になってしまっている人──いわば“マネー情弱”な人は自分がもらえる老後の年金を把握することからはじめてください」

 とアドバイスしてくれたのはファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。手掛かりとなるのは、年に1回、誕生月(1日生まれの場合は前月)に送られてくる「ねんきん定期便」だ。50歳以上なら「現職のまま今の保険料を納め続けた場合の見込み額」が記されている。しかし49歳以下は「今までに納めた保険料に基づく見込み額」しか表示されていない。

「49歳以下の人は特に『ねんきんネット』へ登録しましょう。ねんきん定期便に記載されたアクセスキーを使えばパソコンで簡単に新規登録できますが、その有効期限は発行後3カ月。期限切れの場合、自分の基礎年金番号があれば、いつでもネット上で登録できます。自分の基礎年金番号を知ることも“マネー情弱”脱出の第一歩です」

 勤務先が年金手帳を管理している場合は、担当部署(総務など)に問い合わせよう。もし「ねんきん定期便」が手元にあるなら、専用番号に電話して所定の手続きを行えば、基礎年金番号が書かれた書類が郵送される。

 なお1974年11月~96年12月に加入した人の年金手帳は表紙がオレンジ色、97年1月以降に加入した人は青色だ。18年3月からマイナンバーで年金の手続きが可能になったため、22年4月から年金手帳は廃止される。

 ねんきんネットのサイトで新規登録手続きを終えると、ログインに必要なIDが住民票のある住所に郵送される。すべてがネット完結とはいかないのがザ・日本だが、一回やっておけばこの先ずっと自分の年金を詳細に見られるようになるので、ぜひクリアしてほしい。郵送されてきたIDと、自分が設定したパスワードでログインすれば、自分の年金が詳細までわかる。

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