オンライン自宅学習で「出席扱い」 不登校児に新たな選択肢で変わる教育観

2019/11/13 11:30

 すららコーチとのやり取りの中で、娘が人一倍繊細で敏感な特性を持っていることに気づいた。「お母さんは悪くない」と言われ、親子関係も好転した。

 不登校では不規則な生活になりがちだが、この女子生徒は学校に行くのと同じ時間に起きて、洋服を着替え、1日平均2時間以上の学習を継続。毎日の内容をコーチが細かく決めず、やりたい科目に取り組んだ。

「通学してる子より頑張ってる」

 といったコーチの声かけも励みになった。母親が学校の担任に出席扱いについて相談すると、

「今の時代、学ぶ場所は学校だけではない。自分で勉強するという選択肢があってもいい」

 と理解を示し、校長と教育委員会に掛け合ってくれたという。学習履歴を毎月提出し、中学卒業時の通知表では「欠席ゼロ」。高校も志望校に合格した。

 高校のクラス分けでは上位クラスに入り、現在の成績はほぼ5。オンライン学習で高い学力が身についた証しだ。高校には毎日通い、生徒会副会長を務めるほど高校生活を謳歌している。

「周りに認められたことが親子とも自己肯定感につながり、環境が変わった」(佐々木さん)

 出席扱いには要件があり、学校によっても対応が違う。ただ、オンライン学習が、不登校児に新たな選択肢を与えているのは間違いない。(編集部・高橋有紀)

AERA 2019年11月18日号

1 2

あわせて読みたい

  • 「学校に行くのが当たり前」はもはや常識ではない! フリースクールの今

    「学校に行くのが当たり前」はもはや常識ではない! フリースクールの今

    AERA

    5/11

    iPadやスマホで勉強し「出席」に懸念も 不登校また過去最多16万人に、小学生も急増
    筆者の顔写真

    石井志昂

    iPadやスマホで勉強し「出席」に懸念も 不登校また過去最多16万人に、小学生も急増

    dot.

    10/17

  • 校風がゆるい?今や15人に1人は通信制高校 入ってよかった子と後悔した子の違い 
    筆者の顔写真

    石井志昂

    校風がゆるい?今や15人に1人は通信制高校 入ってよかった子と後悔した子の違い 

    dot.

    2/27

    増加する不登校児どうすれば…藤原和博が提言「社会ゴト化」とは?

    増加する不登校児どうすれば…藤原和博が提言「社会ゴト化」とは?

    AERA

    12/8

  • 10年不登校だった起業家が語る“正しい不登校のやりかた” 「知識と友だちを得られる場所は他にある」

    10年不登校だった起業家が語る“正しい不登校のやりかた” 「知識と友だちを得られる場所は他にある」

    AERA

    6/2

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す