米軍が最も恐れた男「カメジロー」の素顔 佐古忠彦監督が紡ぐドキュメンタリー (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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米軍が最も恐れた男「カメジロー」の素顔 佐古忠彦監督が紡ぐドキュメンタリー

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佐古忠彦(さこ・ただひこ)/1964年、神奈川県生まれ。88年に東京放送(TBS)入社。96年から2006年、「筑紫哲也NEWS23」サブキャスター。政治部などを経て13年から「報道の魂」(現・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス)プロデューサー。著書に『「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯』(講談社)など(撮影/植田真紗美)

佐古忠彦(さこ・ただひこ)/1964年、神奈川県生まれ。88年に東京放送(TBS)入社。96年から2006年、「筑紫哲也NEWS23」サブキャスター。政治部などを経て13年から「報道の魂」(現・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス)プロデューサー。著書に『「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯』(講談社)など(撮影/植田真紗美)

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」8月17日沖縄で先行公開、24日から全国順次公開 (c)TBSテレビ

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」8月17日沖縄で先行公開、24日から全国順次公開 (c)TBSテレビ

「米軍が最も恐れた男  その名は、カメジロー」発売元:TBSテレビ、販売元:TCエンタテインメント、価格3800円+税/DVD発売中 (c)TBSテレビ

「米軍が最も恐れた男  その名は、カメジロー」発売元:TBSテレビ、販売元:TCエンタテインメント、価格3800円+税/DVD発売中 (c)TBSテレビ

 その「強さ」をさらに引き立てるのが、ナレーションを担当する役所広司さん。1作目に続き音楽を担当する坂本龍一さんも映画に彩りを添える。

「坂本さんは『カメジローが闘ったその先にある世界』というイメージで映画を包んでくださり、感動しました」

 佐古さん自身、「後世へのメッセージ」というコンセプトを頭に浮かべながら、この映画を制作していたという。

「今回の映画はあえて現代の風景は一切入れずに作りましたが、カメジローの時代の風景は、今の私たちが生きる風景とどこかつながっている。たとえば、沖縄返還を経て『沖縄の求めていたもの』がむしろどんどん捨て去られていった歴史も、すべて今に、そして未来を考えることにつながっている──そんなことを、この映画を観ながらもう一度、心に留めてほしい。そう思います」

◎「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」
8月17日沖縄で先行公開、24日から全国順次公開

■もう1本おすすめDVD 「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」

「カメさんに会いに来た」

 2017年夏に公開されたこの第1作「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」は、沖縄県那覇市の劇場では公開初日に何百メートルもの行列ができたという。今も抗議集会などでカメジローを象徴する言葉「不屈」のプラカードが掲げられる沖縄。彼の精神は今も息づく。一方で、東京、大阪など全国各地でもヒットを記録。こちらは佐古さんによると「カメジローに出会えた」という感想を抱く人が多かったとか。「2017年度日本映画批評家大賞/ドキュメンタリー賞」など、数々の賞も受賞。ナレーションが今は亡き大杉漣さんなのも感慨深い。

 第2作に比べ、カメジローの人生を時系列のストーリーで追う作りだが、第1回立法院議員選挙で最高得票数で当選、琉球政府創立式典で「あること」をやらかして占領軍ににらまれ、理不尽な容疑で逮捕され、出獄後に那覇市長になり、と思ったら追放され──というジェットコースター人生があまりにドラマチック。このDVDを観てから第2作を観に劇場に足を運ぶもよし、その逆でもよし。いずれにしてもあわせて両方観るのがおすすめだ。

(編集部・小長光哲郎)

◎「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
発売元:TBSテレビ 販売元:TCエンタテインメント
価格3800円+税/DVD発売中

AERA 2019年8月26日号


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