見えはじめたプログラミング教育「格差」にどう対応すべきか? (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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見えはじめたプログラミング教育「格差」にどう対応すべきか?

連載「61歳の新入社員 元校長のプログラミング教育奮闘記」

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福田晴一AERA#AERAwithKids#教育#福田晴一
福田晴一(ふくだ・はるかず)/昭和31(1956)年、東京都生まれ。みんなのコード学校教育支援部主任講師、元杉並区立天沼小学校校長。約40年の教員生活を経て、2018年4月NPO法人「みんなのコード」に入社。61歳で新入社員となる。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育必修化に向け、指導教員を養成すべく、全国を東奔西走中

福田晴一(ふくだ・はるかず)/昭和31(1956)年、東京都生まれ。みんなのコード学校教育支援部主任講師、元杉並区立天沼小学校校長。約40年の教員生活を経て、2018年4月NPO法人「みんなのコード」に入社。61歳で新入社員となる。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育必修化に向け、指導教員を養成すべく、全国を東奔西走中

わが子が通う学校のICT環境は?(istock)

わが子が通う学校のICT環境は?(istock)

 そうかと思えば、いつサポートが切れてもおかしくない Windows のOSマシンがコンピューター室に固定されている学校も多い。立ち上がるまでの時間がかかるコンピューターに、授業が始まってから子どもたちが電源を入れるのでは、それだけで時間を取られてしまうため、先生が授業前の休み時間に全てのコンピューターの電源を入れて準備をしなくてはならない。通常、コンピューター室は、ほぼ全小中学校に設置されており学級の最大人数分の台数が設置されているはずだが、コンピューター室に20台(2人に1台)しか設置されていない小学校もある。

 また学校によっては、40台の設置はあるものの、正常に稼働しない数台のコンピューターが放置されていて、「使用禁止」のシールが貼られている。

 そのような学校には、古いソフトウェアのディスクが棚に入っていたり、時には最近は目にすることのない3.5インチのフロッピィーディスクが積まれていたりすることもある。ここまでの環境となると、先生たちだってコンビュータ室で授業に取り組む気にもならないだろう。ましてや、授業の途中でトラブルが生じようものなら……と考えると、自ずとコンピューター室は埃をかぶった「昔の情報機器の展示室」になりかねない。

 日々の授業と教材研究、事務処理、保護者対応。中学校では部活指導と、教員の多忙は教育問題から社会問題となっている今、コンピューター室を整理しましょう……は、教員の取り組む優先順位からは低いのは当然。では、どうしたら、本来のコンピューター室としての機能が発揮されるのか。

 改善策は二つ。まずは、当たり前だが機器の入れ替えである。

 機器が新しくなれば、分かる授業、工夫された授業が、新しい機器の特性を生かして展開される。先生方は、コンピューターを使用した授業の強みは重々承知している。それでも活用しないのは、今の機器では準備に時間を要する、ネット環境が悪い、トラブルが起きたらどうしよう、全員分の端末が準備できない等々の冷や汗をかくような経験から、コンピューター室から遠ざかっている。もちろん子供達だって、電源を入れるだけで時間がかかるようなコンピューターを積極的に使おうという気にならないだろう。


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