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“楽にいい姿勢”で負担軽減 医師推奨「ゼロポジ座り」って?

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野村昌二AERA#ヘルス
トリガー/高機能チェアで集中力アップ。会社全体の総労働時間を2割近く削減できた。左手前が、15年近く腰痛などに苦しんできた社長の近岡渉さん(撮影/今村拓馬)

トリガー/高機能チェアで集中力アップ。会社全体の総労働時間を2割近く削減できた。左手前が、15年近く腰痛などに苦しんできた社長の近岡渉さん(撮影/今村拓馬)

「腰と股関節の角度」がポイント(AERA 2019年4月8日号より)

「腰と股関節の角度」がポイント(AERA 2019年4月8日号より)

 しかも、背筋が伸びて胸が広がるので横隔膜や腹筋がきちっと活動し、悪い座り方によって起こりがちな胃もたれや逆流性食道炎、便秘といった内臓のトラブルも防ぐことができる。さらに交感神経と副交感神経の両方が理想的に働くバランスのいい状態になり、心身ともほどよくリラックスし、精神状態も安定するという。

「個人差はありますが、自然にできるようになるまで、1カ月あれば大丈夫です」(同)

デスクワークが中心の現代。もう一つ、椅子を見直すことも大切だ。

 15年近く肩こりや頭痛に苦しんでいた広告企画制作会社「トリガー」(東京都渋谷区)の近岡渉(ちかおか・わたる)社長(40)は2年前、椅子に原因があるのではないかと考え、会社の椅子をそれまでのリラックスもできるタイプの椅子から、カナダ製の高機能チェアに換えた。人間工学に基づいて開発された椅子で、1脚約13万円。背もたれが背骨と腰で体の軸をしっかりと支え、背もたれの部分がえぐれているので、座った状態で肩や胸を広げることができる。すると、交換したその日のうちに腰痛や頭痛がウソのように消えたという。

「体の不調がなくなった結果、仕事に集中できるようになりました」(近岡さん)

 この高機能チェア、15人いる全社員にも導入した。もちろん社員たちにも好評で、集中力が高まり仕事のパフォーマンスもアップし、働く時間が激減した。社内の働き方改革ともあいまって、ここ2年、業績を保ったままで、会社全体の総労働時間を2割近く削減できたという。

 入社して1年近くになるデザイナーの山崎香織さん(27)は、以前は肩こりがひどく整体によく通い、「めっちゃ、前かがみで仕事をしてました」と笑う。それが今は、前傾姿勢にならないよう背中を背もたれに預け深く座るようにしたことで、肩こりがなくなり、整体にも行かなくなった。

「集中して仕事もできるので、だらだら残業しなくなって、オフを楽しめるようになりました」

 トリガーに椅子選びをアドバイスしたのが、オフィスチェア専門店「ワーカホリック」(東京都中央区)だ。同店にはチェアコンシェルジュと呼ばれる椅子選びのアドバイザーが6人いる。その一人で、同店の店舗マネージャーでもある伊藤僚範(とものり)さん(41)は言う。

「机に向かうときの姿勢や癖は人それぞれ。自分の姿勢の何が身体に負担になっているのかを知った上で、悩みの対策ができ姿勢も上手にサポートできる椅子を選ぶことが大切。椅子だけで解決できない時は、足が床に安定して着いていなかったら、フットレスト(足置き台)などグッズの力を借りて調整してもいいでしょう」

(編集部・野村昌二)

AERA 2019年4月8日号より抜粋


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