イラスト:石山好宏
イラスト:石山好宏
食プロが認める最新ダイエット法BEST10(AERA 2019年1月21日号より)
食プロが認める最新ダイエット法BEST10(AERA 2019年1月21日号より)

 イベントの多い年末年始は、体重が増えやすい時期でもある。正月太りを解消するためにはどんな方法が有効なのか、食のプロである栄養士に聞いた。

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 インターネットやテレビでもこの時期、様々なダイエット方法を目にすることが多い。次々に生まれてくる最新ダイエット法のうち、栄養士が「効果あり」と認めるものはどれだろうか。

 1位に輝いたのは、30日間徐々に回数を増やしながらスクワットをするという「30日スクワットチャレンジ」だった。運動系ダイエットとしては、ウォーキングより少し速く走る「スロージョギングダイエット」も3位にランクインした。

「運動でダイエット効果を高めたい場合、体の中の大きい筋肉をしっかり動かすことが一番です。その意味ではスクワットやジョギングなら、太ももの一番大きな筋肉を鍛えられるので代謝が上がり、ヒップアップ効果も得られます」(管理栄養士の太田千恵さん)

 食事系のダイエット法としては、豆、ゴマ、ワカメ、野菜、魚、しいたけ、芋の頭文字を取った「『まごわやさしい』和食ダイエット」が2位になった。

「続けやすいのが栄養士から支持される理由かと。発酵食品のみそや栄養豊富な野菜をメインに取ることで体内環境を改善できます。しかもお金がかからない。8位の『味噌汁ダイエット』も同じ理屈です」(RDサポート・ヘルスケア事業部マネジャーの加山博邦さん)

 ダイエット法で気を付けたいのは、やりすぎだ。加山さんは、多くの栄養士が効果ありと認める糖質制限についてこう警鐘を鳴らす。

「4位の『つくりおき糖質制限ダイエット』、6位の『プロテインダイエット』、7位の『サラダチキンダイエット』のように、糖質を極力カットするダイエット法が主流ですが、糖質は体を動かすためのガソリン、エネルギーにもなります。極端な糖質オフはおすすめできません。また細胞膜やホルモンの構成成分になる油は極端に減らし過ぎることで肌のトラブルを招いたり、イライラにつながったりしますので注意が必要です」

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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