「志望校対策」にもコツがある(写真:ISTOCK)
「志望校対策」にもコツがある(写真:ISTOCK)

 いよいよ12月。中学受験生にとっては志望校対策が本格的になってくる時期です。一言で「志望校対策」と言っても「過去問を解く」以外に何をやればいいのでしょうか。

「この時期になったら、『できること』『できないこと』をはっきり分けましょう」と話すのは、算数教育家で中学受験専門カウンセラーの安浪京子先生です。

 安浪先生のいう「できないこと」とは、

・今から偏差値を圧倒的に上げる
・子どものやる気や成熟度を急激に伸ばす

 などです。

「こう言うと親御さんたちはガッカリするかもしれません。でもそれをしなくても、合格する方法はあります。それは、『できること』に集中して、無駄を省いた勉強をしていくことです。これがこれからの時期はとても大切になります」

 では、具体的に「できること」とは何でしょうか?

 安浪先生は「漫然と過去問を解くのではなく、志望校の頻出分野をしっかり把握すること」だと指摘します。

 頻出分野は、赤本などにも書いてありますが、それを読むだけでは足りないといいます。算数だったら、どの分野の問題が頻出で、どの分野が出ないのか親子ともに、しっかりわかっていることが大事だそう。

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よく調べてみると、出題されない問題も…