増原:ある男性が言ったんですが、個人差はあるでしょうけれど、男性は女性が100人いる部屋に入ったらそのうちの85人と「やれる」と思うんですって。好みに関係なく。でも女性は男性が100人いる部屋に入っても関係が持てると思えるのは5人。その差が圧倒的にあるんだと。

くらたま:うわあ、その数字めちゃくちゃリアルだ!

増原:だから男性は、酔った席で行為に及んだあと、女性からセクハラと言われて「え? 同じ気持ちだったでしょ?」という状況になるんだと思うんです。

くらたま:そこ、大事だわ。

増原:こうした男女の身体的な差を理解しておくと、性的同意についても、もっと考えられるようになる。性教育として、教えることが必要ですよね。

くらたま:日本は性教育、全然できてないもんね。特に女性は自分がどういう相手と付き合いたいか、どういうセックスをしたいのか、年を取らないとわからないのかも。

増原:経験を重ねて、はじめてわかるんですよね。

くらたま:それに到達しないまま人生を終える人も多いかもしれない。新たな可能性に気がついたとき、どう行動するかはその人次第だけど、でも自分に不正直に生きるよりは、いいと私は思う。人生一度きりなんだから!

(構成/ライター・中村千晶)

AERA 2018年7月30日号より抜粋