くらたま:私も娘である自分か妹がなんとかしなくちゃ、と思ってた。

増原:専門家の手にゆだねるのがいいですよ。私はくらたまさんの『だめんず・うぉ~か~』も、そういう手助けになっているなと思って読んでいました。

くらたま:いまは昔よりは、だいぶ家庭内の問題が表に出るようになってきたけどね。

増原:でもDVを受けても、別れられない人も多いですよね。経済的に自立できないと離婚できないこともあるし。

くらたま:それに日本人には“世間体”っていう化け物を飼ってる人がまだまだいるんだよね。今回、勝間さんのカミングアウトで、多くの人が勇気を持てたと思う。でも、あの勝間さんですら、これだけ時間がかかったと思うとね。

増原:自分の軸や信念がないと、世間に流されてしまいますね。

くらたま:不倫にしても、世間は女性ばかりを叩くでしょう。不平等だとは思うけど、女性の不倫には性的な好奇心をくすぐる何かがあるのはたしか。女はヌード写真だって男性のより、女性のほうに興味があるし。

増原:ストレートの女性も?

くらたま:うん。どちらにも性的興奮はないけれど、どちらかと言えば、女の裸のほうに性的な好奇心がある。よね?(その場にいる女性全員がうなずく)

増原:あ、じゃあ好きな男性の裸だけは見たいとか?

くらたま:いや、全然。(またしても全員、激しくうなずく)

増原:あははは。

くらたま:女性にとって性的なスイッチって“視覚”じゃないのかな。セックスのときに相手の裸を見て興奮することはあるかもしれないけど、写真を見て興奮する、ということはない。

増原:肉体よりも感情を重視するってことかな。

くらたま:女性にとってはセックスの場において、はじめてスイッチが押される気がする。桂文枝師匠の不倫なんてイメージしてもおもしろくもなんともないけど、ベッキーの不倫には、やっぱり女性の性的な好奇心をくすぐるものがあるんだよね。ただ、セクハラについても、女性が女性を「スキがあったんだ」なんて叩いたりするじゃない? あれはおかしいよね。

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