昨年4月に開業したレゴランド・ジャパンといった新たなレジャー施設に加え、名古屋城や熱田神宮、リニア・鉄道館や大須商店街など同市にも見どころは多い。さらに名古屋近郊や愛知・岐阜・三重3県を含む中京圏まで範囲を広げると、伊勢神宮や飛騨高山、白川郷や犬山城など全国的にも人気が高い観光地が点在しているのだ。

 名古屋に来ると、「三英傑」という言葉をよく聞く。尾張出身の織田信長と豊臣秀吉に三河出身の徳川家康を加えた戦国時代の3大武将で、今でも名古屋人たちの誇りだ。この地域には桶狭間の戦いや長篠の戦い、関ケ原の戦いなど歴史教科書に必ず出てくる戦国史跡も多く存在する。多くの観光資源を抱えながら、いまひとつ全国に広報が行き届いていないだけなのだ。

 愛知県や名古屋市は今、観光都市としての魅力を高めるため、開発や環境整備に力を入れ始めている。あちこちで開発が進み、進化する街並みを肌で感じているという同市在住の友人が面白いことを言っていた。

「東京と京都に挟まれた『中京』から、両都市の間に存在する第三の京になる。名古屋新時代の到来に期待している」

(編集部・山本大輔)

AERA 2018年6月25日号