「役立たず」「パニックあおるだけ」 揺れてから鳴った地震速報の限界とは (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「役立たず」「パニックあおるだけ」 揺れてから鳴った地震速報の限界とは

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澤田晃宏AERA#地震

高槻市立寿栄小学校4年生の三宅璃奈さん(9)が落下したブロック壁の下敷きになり死亡した現場。地震速報の精度が高まれば、こうした惨事も防げるかもしれない=19日朝、大阪府高槻市(撮影/澤田晃宏)

高槻市立寿栄小学校4年生の三宅璃奈さん(9)が落下したブロック壁の下敷きになり死亡した現場。地震速報の精度が高まれば、こうした惨事も防げるかもしれない=19日朝、大阪府高槻市(撮影/澤田晃宏)

 会社員の男性(37)は地震発生時、すでに梅田(大阪市北区)にあるオフィスに出社していた。大きな揺れを感じ、机の下に潜った。すると、机上に置いたままの携帯から緊急地震速報が流れた。

【写真特集】大阪府内の地震発生後の被害の様子

「揺れ始める前に鳴れば、逃げたり、出口を確保したり、地震の対策をすることもできるけど、揺れてからでは意味がない」

 この男性に限らず、ツイッター上にもそうした声が溢れていた。

 意味がないどころか、こんな声もある。震度6弱を観測した大阪府北部・茨木市の女子大学生(20)はこう話す。

「ただでさえ地震でショックを受けている上に、警告音が鳴り響き、落ち着いて行動なんてできません」

 こうして見ると、百害あって一利なしにも思える緊急地震速報だが、気象庁はどう考えているのか。気象庁の担当者は大前提として「速報には限界がある」と話す。

「地震はP波と呼ばれる小さな揺れのあと、S波と呼ばれる大きな揺れが来ます。緊急地震速報の仕組みはこのP波をとらえ、地震の規模や震源地を予測します。そして、震度5以上の大きな揺れが予測される場合、震度4以上が想定されるエリアに緊急地震速報を発表します。地震発生前に地震を予知して、速報を送るというものではありません」



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