「ベンチャー」という言葉や概念は、清成忠男・法政大学元総長らがつくったものだ。遠藤哲さんは法政大学職員時代に清成元総長に感化され、1996年にベンチャー支援の「ユビキタスネットワーク」を設立。自身もベンチャーを起こした一人として、「ベンチャーに学ぶ突破力」は二つあると話す。

 ひとつは、高いモチベーション。それによってベンチャーとしてやりたいことを情熱を持って100%伝えられる。そしてもうひとつは、ネバーギブアップの精神だ。

「ベンチャーで最も大変なことは資金集めです。高いモチベーションで情熱を持って100%伝えても、望む結果につながらないことが大半。しかし5人に断られたら6人目、6人に断られたら7人目へ。結果が出るまでやれば、結果は必ず出るのです」(遠藤さん)

(ライター・羽根田真智)

AERA 2017年11月13日号より抜粋