羽生結弦 カナダで語った「自分の強み」と「理想のスケート」 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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羽生結弦 カナダで語った「自分の強み」と「理想のスケート」

公開練習が始まるとすぐに、ループやサルコウなどの4回転ジャンプを軽々と決めた。その完成度も、飛躍的に高まっている(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

公開練習が始まるとすぐに、ループやサルコウなどの4回転ジャンプを軽々と決めた。その完成度も、飛躍的に高まっている(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

詰めかけたメディアはCM撮影チームも含めて95人。分刻みで取材に応じたが、疲れた顔は見せず、笑顔を絶やさなかった(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

詰めかけたメディアはCM撮影チームも含めて95人。分刻みで取材に応じたが、疲れた顔は見せず、笑顔を絶やさなかった(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

盟友のハビエル・フェルナンデスやコーチと談笑したかと思えば、次の瞬間には集中状態に。そんな切り替えのうまさも見て取れた(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

盟友のハビエル・フェルナンデスやコーチと談笑したかと思えば、次の瞬間には集中状態に。そんな切り替えのうまさも見て取れた(撮影/朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)

 白い歯もよくみせた。報道陣との会話にも積極的で、2日目の練習前には、「何がいいですか?」とSPとFSのどちらが見たいかを尋ねてきた。FSのリクエストが多いと「じゃあSPやります」と言って記者らの笑いを誘い、実際にはFSの曲を通して演じた。

 フォトセッションでは求めに応じて次々とポーズを取ったが、親しいカメラマンにレンズを向けられると、リクエストとは違う野球のバットを振るしぐさ。撮影時間が短いこともあって「違う違う」とカメラマンは苦笑い。そんなやりとりで、周囲を和ませた。

●自分の理想が見えた

 特に印象的だったのは、自信あふれる言葉を数多く口にしたことだ。例えば、

「代表に選ばれたら金メダルを狙ってしっかりやっていきたい」

「(自分の強みは)全部です。スピンがもともと得意で、小さいときはスケーティングを重視して練習した。何もかも、得意と胸を張れる。どこを切り取っても羽生結弦ってうまいなと思ってもらえるスケーターを目指しているし、全部が自分の武器と自負しています」

「クリーンに滑り切れるようになれば、必然的に結果はついてくる。そこは自信を持ってやらなきゃいけない」

 去年はけがもあって滑り込みが足りず、シーズン開幕直前にも焦っているという話が漏れ伝わってきた。この夏の羽生に、焦りはみじんも感じられない。

「質のいい練習、質のいいケア、質のいいジャンプを跳び続ければ、必然的にけがは少なくなる」
「どんな状況でもリカバリーとして何でも跳べるように、常に高いレベルの練習をしています」

 と話し、プログラム後半に4回転を3回入れることも、

「すごく手応えをつかんでいる。自信がある」

 現在のコンディションがいいだけではない。

「この3年間でいろんなことを練習し、多種多様な部分を磨いていけるようにしているし、自分のスケートの理想的なものが見えてきている」

 と話すなど、ソチ五輪後、あらゆることに妥協なく取り組んできた積み重ねこそが、その自信の最大の裏付けだ。

 コーチとも、

「1+1が3になったり4になったり、そういう作業がうまくできるようになった」

 と話すほどいい関係。現在までの自分自身については、

「金メダルという結果があり、その上で成長できる伸びしろをすごく多く感じてこられた、(自分は)すごく贅沢な選手だと思っています」

 と振り返った。


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