羽生結弦 GPシリーズ初戦2位でも「強気」を崩さない理由 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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羽生結弦 GPシリーズ初戦2位でも「強気」を崩さない理由

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コーチのオーサーは「いまの演技は骨組みだけ。これから肉付けしないといけないし、結弦にはそれができる」/10月28日、スケートカナダでのSP (c)朝日新聞社

コーチのオーサーは「いまの演技は骨組みだけ。これから肉付けしないといけないし、結弦にはそれができる」/10月28日、スケートカナダでのSP (c)朝日新聞社

 これまでも、シーズン立ち上がりの調子はあまりよくない。昨季も同じスケートカナダでパトリック・チャン(カナダ)に敗れたが、次のNHK杯ではSP、フリー共に神がかった演技をして世界歴代最高得点(当時)を出した。ソチ五輪のシーズンも、GPシリーズでつまずいている。

 最近2シーズンは、GPファイナルで優勝しながら世界選手権で王座を逃した。例年よりもピークを少し遅らせてもいいくらいだ。コーチのブライアン・オーサーも「だんだんと上げて、世界選手権にピークを持ってくる」ことを考えている。

 心配なのは、さらなるけがだ。羽生はひざや足首周辺を順番に痛めている。どこかをかばうと、またどこかを痛めてしまう悪循環。日本スケート連盟の加藤修トレーナーは、「加点がつく後半にも4回転を跳ぶようになり、体力が消耗した状態で無理な体勢のまま踏み切ると、足首やひざ、腰を痛めてしまう」と心配する。村上大介がスケートアメリカを欠場した理由も、羽生と同じリスフラン関節靱帯を痛めたからだった。

 オーサーは「いま現在、ひどいけがをしていないことだけで満足。これが続きますように」と願う。その願いさえかなえば、羽生はさらに成長するだろう。本人の意欲は満々だ。

「やっぱり挑戦することに生きているし、そうやって失敗して、またそこから強くなろうということにすごく情熱を注いでいる。限界なんかないと思って常にやっている」

(朝日新聞スポーツ部・後藤太輔)


【今季フリーのジャンプの構成とスケートカナダでの得点】
ジャンプの構成 / 基礎点 / 得点
4回転ループ※1 / 5.10 / 3.00
4回転サルコウ / 10.50 / 12.50
3回転フリップ / 5.30 / 6.00
2回転サルコウ+3回転トーループ※2 / 6.16 / 6.66
4回転トーループ / 11.33 / 11.76
3回転アクセル+2回転トーループ / 10.78 / 12.64
3回転アクセル+1回転ループ+3回転サルコウ / 14.74 / 16.03
3回転ルッツ / 6.60 /7.90

※1 1/2回転以上不足したため3回転ループの基礎点に
※2 予定では、4回転サルコウ+3回転トーループ(16.28)

AERA 2016年11月14日号


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