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五輪選手と同じ気持ちになれる、スポーツボランティアとは

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編集部・岡本俊浩、深澤友紀AERA#東京五輪
マルチリンガルクラブ 代表講師 新条正恵さん(39)=中央/世界各国から集まった仲間たちと働くことに意義を感じる。「五輪ボランティアは、言ってみれば、グローバル企業で働けるチャンス」(撮影/深澤友紀)

マルチリンガルクラブ 代表講師 新条正恵さん(39)=中央/世界各国から集まった仲間たちと働くことに意義を感じる。「五輪ボランティアは、言ってみれば、グローバル企業で働けるチャンス」(撮影/深澤友紀)

経営コンサルタント 西川千春さん(56)/3度の五輪ボランティア経験から、「私たちのような中堅世代が多く参加してリーダーシップを発揮することが成功につながる」(撮影/深澤友紀)

経営コンサルタント 西川千春さん(56)/3度の五輪ボランティア経験から、「私たちのような中堅世代が多く参加してリーダーシップを発揮することが成功につながる」(撮影/深澤友紀)

「98年、3万2千人が参加した長野冬季五輪でスポーツボランティアの認知が始まりましたが、いまはまだ黎明期の少し先、という段階」(渡邉さん)

●レガシーを残せるか

 とはいえ、近年になって見逃せない変化がある。たとえば、世界6大マラソンに上り詰めた「東京マラソン」だ。ランナーは3万人以上。ボランティアは約1万人という巨大イベントだ。笹川スポーツ財団は、07年の初年度から3年間、大会ボランティアの供給と育成を担ってきた。初年度こそ「必死に募集をした」(同)ものの、2年目から苦労が減った。なぜか。大会の魅力が伝われば、ボランティアも増えるからだ。いまや、1万人のボランティア枠も2日で埋まる。

「当初はランナー。抽選から漏れ、本当は走りたかった人が大会を支えた」(同)

 五輪ならどうなるか。興味深い現象が起きている。スモールコミュニティーの誕生で、ボランティア同士で自発的な情報交換・交流が起きているという。

 20年東京五輪は、後世にどれだけ多くのレガシー(=遺産)を残せるかがテーマ。ボランティアの持つマインドは、日本の人口減少や超高齢化、無縁化を乗り切っていくうえで、社会全体が求めているものなのだ。(編集部・岡本俊浩、深澤友紀=リオデジャネイロ)

AERA 2016年8月29日号


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