廃棄部位だった?「こてっちゃん」に見る 肉のグローバル化 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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廃棄部位だった?「こてっちゃん」に見る 肉のグローバル化

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 80年当時、日本の牛肉の供給量は、国産牛肉が43万1千トン、輸入牛肉が17万2千トンと国産牛肉が市場の7割以上を占めていた。しかし、輸入自由化以降、国産牛肉と輸入牛肉の立場は逆転する。00年には、輸入牛肉は71万9千トンとなり、国産牛肉の37万1千トンの2倍程度となった。

 全国焼肉協会専務理事・旦有孝さんは当時をこう振り返る。

「それまで神戸牛や但馬牛など“霜降り”に代表されるブランド国産牛に依存していた焼肉は、庶民にとっては高価な食べ物でした。しかし、輸入自由化に伴って家族でも楽しめる価格帯で焼肉を提供できるようになった。それまで家業主体だった焼肉専門店が、会社化してチェーン展開し、瞬く間に日本全国に広まりました」

 この時期、国内には2万2千店舗(全国焼肉協会調べ)もの焼肉専門店が誕生し最盛期となった。輸入自由化は焼肉屋のメニューも一変させた。ハラミ(牛の横隔膜)やレバー(肝臓)、タン(舌)などの精肉以外の部位が当たり前に提供されるようになったのだ。これも米国の食肉業界で「バラエティーミート」と呼ばれる畜産副生物の輸入が自由化され、直接、日本の仕入れ業者が部位ごとにこれらを調達できるようになったのが要因だ。

AERA 2015年7月6日号より抜粋


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