というわけで、「蘭ちゃんと雪肌精ゴーゴー」と勝手に応援する私だ。この気持ち、男性にもわかってもらえるだろうか。ということで、『大人の人間関係』などの著書があり、「大人」に詳しいコラムニストの石原壮一郎さん(63年生まれ)に縷々(るる)説明してみた。

「いくつになっても今を楽しみましょうって言われると感じる嘘っぽさですよね」と石原さん。「男の盛りは60歳からだよと言われると、なんか弱みにつけ込んでくる気配を感じる。それを弱みと感じてしまうところがまた情けないっていうか」。はい、それです!

 石原さんはかつて「週刊朝日」誌上で、著名で高齢な人たちのインタビュー連載を担当していた。70、80、90代でも元気な人たちに共通していたのは「年を忘れていること」。年齢の川を船でゆらゆら揺られながら「そういえば89歳だけど、まだできることあればやりましょう」。そんな人たち。でもそれを「長生きの秘訣」とも思っていない。それが秘訣ですかね、と石原さん。うーむ。深い。

 と思ったところで最後に紹介するのが、竹内まりやさんの歌「最後のタンゴ」。「こういう歌もあるんですよ」と能地さんが紹介してくれた。作詞は伊集院静さん。

 はい、ご想像通りの色っぽさ。年をまだ忘れられないみなさん、ぜひ聞いてみてください。

週刊朝日  2022年11月25日号