ロッテが開幕投手に石川歩を指名したことは前回のコラムでも書いたが、佐々木朗希を2カード目の頭に持っていくのかどうか。いずれにせよ、他球団にとっては脅威になるだろう。早いうちに佐々木朗希に勝ちをつけられれば、一気に乗っていく。

　捕手の高卒ルーキー、ドラフト1位の松川虎生ともバッテリーを組ませる意向のようだ。160キロ超の速球に変化の大きいフォークボールを難なく処理できているし、これなら安心して投げ込める。何より、年下の捕手であれば、佐々木朗希は自分で投球を組み立てられるようになる。

　近年は、データ分析も進み、相手を圧倒し続けられる投手が減った。佐々木朗希にはぜひ、10年近く球界トップに君臨する投手になってもらいたい。相手チームがどれだけ研究しても、さらに上を行く。それだけの期待をかけてもいいレベルに到達しつつある。

東尾修（ひがしお・おさむ）／1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代（95～2001年）に2度リーグ優勝

※週刊朝日 　2022年3月25日号

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東尾修

東尾修

東尾修（ひがしお・おさむ）／1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代（95～2001年）に2度リーグ優勝。

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