高橋:自分だけは、うれしかったですけど(笑)。

林:それはそうと、高橋さんは若いころ新潟から上京されて、原宿のセントラルアパートの下の「レオン」(喫茶店)に勤めていらしたんですよね。

高橋:はい。林さんはセントラルアパートの糸井重里さんの事務所にいらっしゃったんでしたっけ。

林:そうです。そこに下の「レオン」からコーヒーを運んでもらって、お金を払ってたのが私なんです。あ、でも高橋さんは私よりずっと年下だから、そのころ私、もういなかったかな。

高橋:いや、ずっと下なんてとんでもない。僕もう60歳になりましたから。

林:そうでしたか。撮影のときに思いましたが、それにしても高橋さん、長身で脚が長いですよね。

高橋:不必要に長いんです(笑)。これが生かされたことがなくて。

林:でも、今度のお芝居、イギリス人の役だからちょうどいいじゃないですか(笑)。スーツもすごくお似合い。カッコいいですよ。

高橋:ハハハハ、ありがとうございます。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木敏雄)

高橋克実(たかはし・かつみ)/1961年、新潟県生まれ。小劇場で活躍し、93年「トーキョー国盗り物語」でテレビデビュー。過去の出演歴は、ドラマ「ショムニ」シリーズや、バラエティー番組「トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~」、報道番組「直撃LIVE グッディ!」など幅広い。そのほか、テレビ、映画、舞台など出演多数。舞台「Home, I’m Darling~愛しのマイホーム~」(10月20日~11月7日、日比谷・シアタークリエ、その後全国6カ所でツアー公演)では、鈴木京香の夫役を演じる。

週刊朝日  2021年10月29日号より抜粋