イワシのレモンマリネ  (撮影/写真部・松永卓也)
イワシのレモンマリネ  (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】イワシに塩をふると余分な水分が抜け、身が締まって臭みも抑えられる。(左) 軽く煮立てたマリネ液は、熱いままではなく冷ましてからイワシにかける。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】イワシに塩をふると余分な水分が抜け、身が締まって臭みも抑えられる。(左) 軽く煮立てたマリネ液は、熱いままではなく冷ましてからイワシにかける。 (撮影/写真部・松永卓也)
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「イワシのレモンマリネ」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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 スーパーでよく見かける真イワシ。みなさんはどんなお料理で召し上がっていますか? 残暑厳しいこの季節にキリッと冷えた白ワインに合う、さわやかマリネをご紹介しましょう。

 真イワシは三枚おろしにしたものをバットに並べ、両面に塩をふってください。30分ほど冷蔵庫におくと、身が締まって余分な水分が出ます。これをさっと洗って水気を拭き取ると青魚特有の臭みが抜け、おいしく仕上がります。

 次はマリネ液を作ります。鍋に白ワイン、酢、ローリエ、赤唐辛子を入れて軽く煮立たせたら、すぐに火から下ろして冷ますだけ。加熱しすぎると酸っぱくなるので気をつけてくださいね。

 保存用にフタ付きの平たい密閉容器を用意し、玉ねぎ→イワシ→玉ねぎ→レモンの順に重ね、先のマリネ液を上から回しかけたら完成です。これをひと晩、冷蔵庫で漬け置きし、イワシの身が白っぽくなったら食べ頃に。2~3日は楽しめますよ。お好みで醤油を落としてお召し上がりください。

(構成/沖村かなみ)

■イワシのレモンマリネ

【材料】(2人分) 真イワシ(三枚おろし)5尾分、塩小さじ2、玉ねぎ(スライス)100g、レモン1/2個、A(白ワイン大さじ5、酢大さじ3、ローリエ1枚、赤唐辛子1本)

【作り方】(1)イワシは両面に塩をふり、ラップをかけて冷蔵庫で30分ほど身を締める。(2)鍋にAを入れ、軽く煮立ったら火から下ろして冷ます。(3)(1)のイワシをさっと洗って、水気をペーパーで拭き取り3等分に切る。(4)平らな密閉容器に薄くスライスした玉ねぎを一部広げ、その上にイワシを重ならないように並べ、残りの玉ねぎとスライスしたレモンをのせる。冷めた(2)の漬け汁を回しかける。(5)容器にフタをしてひと晩、冷蔵庫でマリネする。

【ワンポイントアドバイス】イワシに塩をふると余分な水分が抜け、身が締まって臭みも抑えられる。軽く煮立てたマリネ液は、熱いままではなく冷ましてからイワシにかける。

週刊朝日  2021年9月3日号

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黒田民子

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

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