世論調査では「次の首相にふさわしい人」として高い支持を得ている石破茂氏 (c)朝日新聞社
世論調査では「次の首相にふさわしい人」として高い支持を得ている石破茂氏 (c)朝日新聞社

 安倍首相が告発される事態となった「桜を見る会」。与党は会期延長せずに国会を終わらせようと躍起だ。そんな中、11月下旬の各社の世論調査「次の首相にふさわしい人」で軒並み1位だった自民党石破茂氏が、一連の対応に疑問を投げかけた。

「自民党内には『桜を見る会』について、なるべく触れないようにしようという雰囲気があるような気がします。本来なら、自民党内からこそ、こう直そう、という声が上がるべきで、自浄作用が求められます」

 ホテルニューオータニで安倍首相の後援会主催の「前夜祭」が4月12日に、会場費込みで1人5千円で開かれた。

 石破氏も11月11日、ニューオータニで1500人を集め、1人2万円の会費で政治資金パーティーを開いていた。石破氏は、「いわゆる政治資金パーティーとは違いますから、単純に比べられるものではない」とした上で、

「うちもずっとニューオータニを使っています。『銀座久兵衛』の高級な寿司も少しだけ出していますよ。高いからやめようかと思うこともあるんですが、支援してくださる人の中には楽しみにしている人もいるのでやめられない」

 共産党から資料要求があった5月9日、招待者名簿をシュレッダーで廃棄した内閣府についても批判する。

著者プロフィールを見る
上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

上田耕司の記事一覧はこちら
次のページ