――直前にはスイスで、ステファン・ランビエール・コーチのもとで練習していたが、そこで経験したことや、学んだことは。

「今年はコーチなしで行かせていただくのですが、今後自分がどこで練習するのか、いろんなものを見て深く考えたいという思いを込めて今回スイスに行きました。ジャンプとか、ステップとか、スケーティングとか、何かを求めて行ったというより、環境を見に練習をしに行ったという感じ。(そこで学んだ)技術のこれを見てほしいというのは、あまりないです」

――環境はどうだったのか。

「楽しく、そして、やはり、(ステファンのもとで学ぶ)デニス・バシリエフス(ラトビア)も(島田)高志郎君(木下グループ)も2人ともすごくまじめで真剣に練習に取り組んでいる姿勢がすごく自分にも影響を与え、いい環境だなと思いました」

――ステファンの指導はどうだったか。

「本当にすごく優しいですね。その一言に尽きるんですけど。本当に選手のことを深く思って指導しているというのが、短い期間ですごくわかりました」

――メインコーチ不在のシーズンイン。始めてみて、手ごたえはどうか。

「はたから見て環境が変わったと思われるかもしれないですけど、僕、正直あまり変わっていないんです。もちろん、コーチがいる中でずっと練習してきたところもありますけれど、比較的選手の気持ちをくみ取って練習するというのが元々のやり方だったので、練習の時間だったり、練習の内容だったり、自分で考えてきたので手ごたえとか不安は……。今までとやっていることは変わらない」

――新しい振り付けの先生によるフリープログラム、どんな印象で滑っているのか。

「印象を持って滑れるほどまだ余裕がなくて、振り付けてもらったところ、ジャンプを入れるときつく難しくなってしまう。その中で、いかにいい表現をして、いいプログラムを作り出せるかというのを、まだシーズン初戦なのでままならなないところがたくさんありますけれど、今シーズンはそこを一番に頑張りたいと思います」

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