――ジャンプの調子が落ちているということだが、原因は何かあるのか。

「落ちている、というより、間に合わなかったという方があっているかな、と思います。今後上がっていくのでは、と思っています。(今回の試合で失敗しても)誰も責めないとは思っていますが、ぼくはあまり足を引っ張りたくないので頑張ります」

――ジャンプで見せたいところとかは?

「フリープログラムを途切れされないで、滑っていく感じを見せたいです。だから、あまりジャンプを失敗せずに、スピード感のあるまま(滑っていきたい)。ただ、僕の演技っていうのが、きれいな演技じゃないので、ちょっと癖があるというか。きれいなプログラムでも僕色になってしまいますけれど、それは悪いことではないと思っているので、きれいに滑るけどきれいな演技をしようとは思っていない。ショートに関しては体力との戦い。体力さえあれば踊れる自信はあるので、体力だけの戦いかな、って思っています」

――ジャンプ構成を落とすということだが、今回の構成は。

「最初トリプル(3回転)サルコーで、次4回転フリップで、たぶん次がトリプルアクセル。で、トリプルループ。で、後半に4回転トゥ(トーループ)、ダブル(2回転)と、で、次がダブルアクセル、トリプルトゥ。そこで、トリプルトゥを付けるか、トリプルアクセルートリプルトゥを付けるか、迷ってはいるんですけど、とりあえずどっかでコンビネーションやって、最後にアクセルフリップです」

――4回転2本ですか。

「はい」

――今シーズンは楽しみたいと言っていたが、楽しいなと思うのはどんな時?

「一番楽しくないのは靴を換えて跳べない時なんですけど、結局跳べない時って楽しくない。正直、最近、結構練習をしていてもなかなか調子が上がらない。そんな中で練習はそんなに楽しくやる必要はないかな、とは思っていますけれど、練習はそんなに楽しめていないからこそ、試合ではどこかで楽しめたらいいかなとは思っています。これまでもそれを求めていなかったというのはあるんですが、今シーズンいろいろ考えて、僕の年でいうのもなんですけど(笑)、残りのスケート人生をどこかで、結果を追い求めるよりも、自分の楽しさが上回ってほしいな、と思います」

――今の出来は何点か。

「点数はつけられるほどではないです」

 日本チームは宇野のほか、平昌五輪女子4位の宮原知子(関大)、昨季のグランプリ(GP)ファイナル女王の紀平梨花(関大ク)、昨季のジュニアGPファイナル男子3位の島田が出場する。(本誌・大崎百紀)

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