甲子園屈指の好投手、星稜・奥川の欠点は「左ひざ」 東尾修が指摘 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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甲子園屈指の好投手、星稜・奥川の欠点は「左ひざ」 東尾修が指摘

連載「ときどきビーンボール」

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東尾修週刊朝日#東尾修
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

台湾プロ野球で始球式を務めた=(c)SEIBU Lions

台湾プロ野球で始球式を務めた=(c)SEIBU Lions

 第101回全国高校野球が始まった。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、星稜(石川)の奥川恭伸投手に注目する。

【写真】台湾プロ野球で始球式を務めた東尾修氏

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 久々にアジアの野球といったものを体感した。西武ライオンズが2016年から開催している台湾プロ野球「統一ライオンズ」とのコラボイベントに参加した。8月3日に台湾・台南で行われた統一-中信兄弟戦の始球式を務め、試合を観戦した。

 率直に言うと、野手はミート力があり、日本の野球レベルにだいぶ近づいているが、投手力はまだ差があると感じた。かつて西武で同僚だった郭泰源にも聞いたが、どう育成システムを構築していくかが課題だという。ただ、着実にレベルアップはしているよ。貴重な体験ができた。

 近年の台湾の若い世代の活躍は目を見張るものがある。同時期に行われていたU12ワールドカップでは、日本は決勝で台湾に0-4で敗れた。日本は高校野球、そして甲子園という文化が根付いているが、やはり野球の普及、野球選手の育成ということは、常に考えないといけない。

 夏の甲子園も始まった。今大会でナンバー1投手と言われているのが星稜(石川)の奥川恭伸だろう。1回戦の旭川大(北北海道)戦をテレビで見たが、まず骨格がしっかりしているなという印象だ。体の完成は人それぞれ。松坂大輔(現中日)や田中将大(現ヤンキース)は高校3年生の時点で、骨格が完成され、頑強さがあった。同じように奥川も馬力という点では、高い水準にある。逆に佐々木朗希(大船渡)、高校時代のダルビッシュ有(現カブス)は、骨格を含めてまだ成長途上という感じだ。その点だけで見ると、プロに入った場合にすぐに1軍に出てくるのはどちらかというならば、佐々木より奥川だろう。ドラフト1位指名も2人で迷う球団が多く出るだろうな。

 奥川は投球術もしっかりしている。初回は全力に近い形で150キロを出し、先制点を奪ってから制球重視の投球に切り替えた。変化球で腕が緩むこともない。変化球もスライダー、チェンジアップにフォークボールがあり、試合の流れを見てギアチェンジできる点も完成度の高さを物語る。


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