チャンピオンシップMVPには馬場雄大が選ばれた。勝負所で得点を重ね、12得点12リバウンド6アシストの活躍。試合序盤には代名詞ともいえるダンクも見せ会場を沸かせた。

「ワイルドカードでの出場で、プレーオフはすべてアウェー。そんな中いろんなところで応援されていると感じた。応援には優勝で返すのが一番だと思っていたので、果たすことができてうれしい」(馬場)

 チーム最多16得点の田中は、こう話した。

「とんとんで行ければチャンスはあると思っていた。(追い上げられた)4クオーター目はまずかったが、我慢して勝ち取った優勝だった。タフなシーズンだったが、(セミファイナルの)琉球とのシリーズを制したことでチームに勢いが出たと思う。みんながハードワークして充実したシーズンだった」

 今季の国内リーグは一段落したが、夏には日本代表が出場するワールドカップ(W杯)が待っている。

 田中は世界を見据えていた。

「夏には代表にとって大事な期間がある。代表のことだけを考えて、またしっかり準備したい」

(本誌・秦正理)

※週刊朝日オンライン限定記事

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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