数学五輪に西アフリカの大使も 東大・京大の“スーパー合格者” (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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数学五輪に西アフリカの大使も 東大・京大の“スーパー合格者”

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庄村敦子週刊朝日#大学入試#教育
京都大学 (c)朝日新聞社

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 フィギュアスケートのジャンプの物理的な説明など複数の問題に対し、ホワイトボードを使いながら答えたという。

「推薦で入学すると、早くから研究室で最先端研究の現場に参加でき、教員から専門科目の個別指導を受けられることが魅力。将来は素粒子物理の研究者になりたいです」

 東大法学部に合格した小牧薫子さん(渋谷教育学園渋谷)は、高校2年の5月にグローバル・クラスルーム高校模擬国連国際大会で優秀賞を受賞した。

「中学でバスケットボール部に入部しました。でも、小学生のときからやっていた人たちには勝てない。負けず嫌いな性格なので、中学2年の終わりから入れる模擬国連部の説明会に参加してから、兼部しました」

 模擬国連部が国際大会に出場するのは、小牧さんたちのペアで5年連続だ。

「他校の人たちと知り合えることが魅力で、有名な部活に憧れる気持ちもありました。入部当初は国際問題にそれほど関心がありませんでしたが、自分で調べて考えていくうちに楽しくなりました」

 模擬国連の全日本大会に出場できるのは、1校から2ペアの4人だけ。

「高校1年夏の選考会議で落ちたら部活をやめようと決め、必死でやりました。会議の準備中は家族より、ペアといる時間のほうが長かったですね。2人とも海外で暮らした経験がない一般生ですが、パートナーは話すのが得意、私は交渉やタイムマネジメントが得意で、息がぴったり合っていました」

 準備に半年かけて臨んだ国際大会では、西アフリカのカーボベルデの大使になり、「死刑制度」について議論した。

 優秀賞を受賞したが、「会議中は世界平和について話しているけれど、建物の外に出るとニューヨークにはホームレスも多く、模擬ではなく、できることから活動したい」と思ったという。

 帰国後、高校受験をする中学生に勉強を教える無料塾でのボランティアに参加した。小牧さんは高校2年の秋に書く卒業論文のテーマを「公立中でも模擬国会ができる授業案」に決め、授業に取り入れている岐阜県の今須中の教員に連絡を取り、授業を見学。教員から「模擬選挙の授業を一緒にやりましょう」と提案され、模擬国連の経験を生かしたグループワークの授業を行った。


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