続いて「きのこと野菜のしゃぶしゃぶ」を紹介してくれたのは、野菜料理家の庄司いずみさんだ。

「これから年末に向かって忘年会や会食が続く方も多いのではないでしょうか。そんなときにちょっと胃腸を休めるために、このお鍋はとても役立つと思います」

 だしには「野菜のおかげ」という洋風スープの素を使う。「野菜の旨味がギュッと凝縮された、ナチュラルな味わいです。これでおだしを作り、きのこや季節の野菜のしゃぶしゃぶをしましょう。きのこって実は結構食べ応えがあるんですよ。でも胃にもたれるものではないので、お疲れ気味の胃腸のリセットにはぴったりだと思います」

 わ、本当だ。このだしでしゃぶしゃぶをしていくと、きのこと野菜だけでも十分満足できる。ナッツだれを作ってたれにつけながら食べるのも、味わいが変わって楽しい。

「普段の野菜不足を解消するのにも役立ちます。残ったスープは翌朝の雑炊に」

 体をいたわってあげたいときに、とことん活躍してくれるメニューなのである。(赤根千鶴子)

<きのこと野菜のしゃぶしゃぶ>
●材料(2人分)
エリンギ、まいたけ、しいたけ各1/2パック、えのきだけ1パック、大根4cm分、にんじん1/4本、長ねぎ1本、春菊1/2把、野菜のおかげ1包
●作り方
(1)エリンギは薄切り、まいたけはほぐし、しいたけは石づきを落として4等分に切る。えのきだけは石づきを落とす。大根、にんじんは薄切り、長ねぎは斜め切り、春菊はざく切りにする。
(2)土鍋に600mlの水と野菜のおかげを入れて火にかける。
(3)沸騰したらきのこや野菜をくぐらせ、ナッツだれにつけながら食べる。

<ナッツだれ>
●材料(作りやすい分量<180ml、3~4人分>)
くるみ40g(乾煎りする)、アーモンド20g、白ごま20g、白練りごま20g、味噌20g、醤油10g、水100ml、おろしにんにく小さじ1/8

●作り方
材料すべてをフードプロセッサーで攪拌する。
*冷蔵庫で1週間保存可能。残ったらごまだれの代わりとして、ホウレン草などの青菜を和えたり、湯豆腐のたれ等に活用を。

・ムソー 野菜のおかげ
国内産野菜素材のコクと旨味を引き出した、洋風スープの素。動物性素材不使用。(徳用5g×30包)1296円(税込み)

週刊朝日  2018年11月16日号より抜粋