鶏もも肉と油揚げの鍋 (撮影/片山菜緒子・写真部)
鶏もも肉と油揚げの鍋 (撮影/片山菜緒子・写真部)
きのこと野菜のしゃぶしゃぶ (撮影/片山菜緒子・写真部)
きのこと野菜のしゃぶしゃぶ (撮影/片山菜緒子・写真部)

 第一線で活躍する料理研究家による、「簡単でおいしい平日夕飯鍋」特別講座の開講です。バリエーション豊富なので、これなら毎週鍋でも大丈夫(笑)。この冬いっぱい、楽しんでくださ~い!!

【「きのこと野菜のしゃぶしゃぶ」の写真はこちら】

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「冬は平日の夕食でも、お鍋を気軽に楽しみたいですよね。そんなときには、京都の無添加だし『うね乃』の『京のだし』でお鍋をするのがおすすめです」と、松田美智子さん。京のだしは、麺類のつゆにも煮物にも使えるストレートタイプ。これを希釈して、「鶏もも肉と油揚げの鍋」を作る。

「“生涯現役”で働き続けるためには、やはり日々の食事に気をつかうことが大事です。おだしはあっさり薄味にしましょう。そして鶏もも肉の余分な脂は取り除いて。油揚げも熱湯で油抜きしてから使いましょう」

 これが松田流の生活習慣病予防。鶏もも肉と油揚げと青ねぎだけのシンプルな鍋だが、このあっさり加減は絶妙に美味! 「薬味は、石臼で挽かれた香り高い一味と山椒をどうぞ」。松田さんおすすめの「香山椒」は、和歌山県産の大粒ブドウ山椒を石臼で挽いた逸品。これとこの鍋が合うこと、合うこと。

「肉や野菜の旨味を、ゆっくり噛んで味わいましょう。噛むことは認知症予防にもつながります。健康を守りながら、おいしさを探求していきましょう」

<鶏もも肉と油揚げの鍋>
●材料(2人分)
鶏もも肉2枚(皮と余分な脂を除いて、大きめの一口大のそぎ切り)、油揚げ2枚(油抜きして水気を絞り、一口大に切る)、青ねぎ一束たっぷり(青い部分は7cm大に切りそろえ、軸の部分は斜め薄切り)、生姜(みじん切り)大さじ2、A(京のだし1/2カップ、水2カップ、酒1/4カップ)

●作り方
(1)土鍋にAを合わせ、沸かす。生姜を加えて煮立て、だし汁の準備をする。
(2)具材を見栄えよく盛る。
(3)まずは油揚げを加えて煮立て、鶏肉を加えていただく。ねぎはサッと火を通していただく。
(4)お好みで薬味を加え、〆は焼きを加えて煮る。
*薬味には石臼挽きの粉赤唐辛子や粉山椒を。ゆずの搾り汁も合う。
*Aはつぎ足す分を余分に用意するとよい。

・うね乃 京のだし
薩摩産本枯節と利尻天然昆布のだしを本醸造醤油と本みりんで味を調えた、無添加万能ストレートだし。365ml843円(税込み)

・しゅろやさんしょやてしごとや 香山椒
5g324円(税込み)、美馬交流館 みまから一味10g430円(税込み)

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