パワハラだらけのスポーツ界 巣くう「金儲け主義」の悪弊

2018/09/20 07:00

日体大の渡辺正昭・前監督 (c)朝日新聞社
日体大の渡辺正昭・前監督 (c)朝日新聞社

 スポーツ界における暴力の連鎖が止まらない。

 日本体育大学は9月12日、暴力や暴言などパワーハラスメント行為があったとして、陸上部駅伝ブロックの渡辺正昭監督(55)を解任したと発表した。

 ランナーの大事な足を蹴り、胸ぐらをつかむなどの暴力行為をくり返した。故障者を「障害者」と呼び、練習についていけない学生を伴走車から「ひき殺すぞ!」と怒鳴る暴言もあったと指摘する報道もある。

 女子レスリング、日大アメフト部、女子体操……。相次ぐスポーツ界の指導者のパワハラや暴力行為は、なぜ断ち切れないのか。

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が怒る。

「軍隊式の統制を、スポーツ界は戦後も応用してきたのです。指導者は絶対的な権力者であり、特に大学では上意下達のシステムが徹底されてきたのです。それが成果をあげる早道ということで、過酷な練習にも恐怖支配で選手を従わせる。競技は勝たなければ意味がないという勝利至上主義が根底にあって、選手たちの人間としての尊厳などを踏みにじってきたのです」

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