英エリザベス女王愛用傘に負けぬ 天皇、皇后両陛下ビニール傘への思い (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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英エリザベス女王愛用傘に負けぬ 天皇、皇后両陛下ビニール傘への思い

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永井貴子週刊朝日#皇室

仲むつまじい両陛下の相合いビニール傘(c)朝日新聞社

仲むつまじい両陛下の相合いビニール傘(c)朝日新聞社

 ビニール傘はなかなか奥深い。日本の皇室でも、7年ほど前から天皇陛下と皇后美智子さまがビニール傘を愛用し始めている。両陛下らしく質実剛健。無色透明でいたってシンプルだが、お値段は税込みで8640円と、フルトン社よりもさらにお高い。というのも、美智子さまのリクエストで作られた一品なのだ。

 傘を作るのは、東京都台東区に本社を構えるホワイトローズ社。かつては徳川幕府が御用達としていた傘問屋で、現在はビニール傘製造を手がける。須藤宰社長によれば、雨に見舞われた2010年の植樹祭で、同社の別のシリーズのビニール傘をお使いになったことがきっかけだったという。

「皇后さまは、これまでは黒い小さな傘をお使いでした。ただ、人と話すときに視野を遮らないように、肩に担ぐようになさっているため、いつも背中がびしょぬれになっていたそうです。宮内庁によれば、皇后さまが、この透明な傘を使うことはできないかと、ご希望なさったそうです」

 使われた素材は生地が3枚重ねの特殊フィルム。風にあおられないよう、風が吹き抜ける小さな穴を作るなど、繊細な技術が詰まっている。

 今年の梅雨は、ロイヤル感漂う高級ビニール傘で過ごすのも、悪くないかも。(本誌・永井貴子)

週刊朝日 2018年4月13日号


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